電通の過労自殺は謎
個人的に一番謎が深いのは、電通に勤める新入社員が過労を苦に自殺してしまった事件だ。
確かに由々しき事態なのだが、そこまで騒ぎ立てるほどのものでもない、と考える。
まずそもそも、広告業界(電通や博報堂)がいかに常人からかけ離れた働き方をするのか、なんてインターネットやOBを通じて調べればすぐにわかることだ。
そりゃ、金は払うから死ね、と言い張る超大手の広告業界に入社してすぐ自決、など電通側にしては非常に面倒極まりないのだ。
(それ以前に、そういう問題を電通は金でどうにかしてきた過去がある)
持論だが、広告が大事なものであることは間違いないが、広告の営業やら企画やらは普通は信用ならない。
これはトヨタの作る車は良くても、直営店のディーラーが信頼できるか、とはまた別問題であることと似たり寄ったりの話だ。
だからこそ、彼らは必死こいて頭を地面に擦り付けて営業をしているのだ。
だからこそ、心身がボロボロになろうとも働き続けるのだ。
電通がいかに信用たる広告代理店か、を身を粉にしてでも示し、アポイントを取るのが彼らの大事な仕事なのだ。
私としては、この程度の自殺で騒いでいたら、キーエンスやGSのような企業はおそらくもっとえげつない行為をさせている、というのを知らない無知が騒いでいるようにしか思えない。
最後に、電通のような企業が今後コンプライアンスを厳守するか、という話になると、期待する方が間違い、と表明しておく。
電通なんかで働いている人間に、例えば飲み会で平気で他の人を潰すような、人間社会を送るうえでの最低限のコンプライアンスすら怪しい連中がどれだけいるか、想像してみるといい。