日本で一軒家を買うと負け組になる訳
CMを見ていると、日本人はどうやら一軒家を持つのが夢、という考えを刷り込まれているようである。
もちろん一軒家自体はいいものだろうが、日本においては大体は負債になりやすい。
理由を挙げるとするなれば、
1、家族全体に対して最適化されていない
2、100年住める家ではない
3、辺鄙な土地である
おおよそはこの3点に収束されるだろう。
1については、治安が良いとか、子育てに都合がいいとはいえ、大黒柱である旦那に通勤片道1時間以上を強いる、という家庭が当てはまる。
ちゃんと儲かっている工場では周知されていることだが、移動は普通は何も生まない。整理整頓がちゃんとしておかないといけないのは、移動の無駄を減らすためにある、といっても過言ではない。
つまり、旦那さんに対して最適な環境とは言い難い状況になってしまう。
夫が仕事にかまけて家庭を顧みない、と嘆いている奥様方は旦那さんの通勤時間込みの会社に束縛される時間を計算してみるといい。
通勤時間を労働時間に含めて計算して、10時間以上であるようなら、仕方がないことだ。
2については、日本の家はそういう風に設計されているだけなのかもしれないが、築年数が30年以上経つといやに隙間風が多い、断熱がしっかりしていない、などの不便が目立つ。ちゃんと整備をしていないからかもしれない。
家は最低2代先まで住んでもらわないと元が取れない。親が開業医なら機材の元を取るために子どもをどうにか医学部に入れたがるように、とにかく限界まで使わないと、一軒家とは割りに合わないものだ。
3については、2につながる部分でもある。
土地柄が悪いと、上物の値段が年々減少するだけでなく、土地価ですら下がっていく。
ろくにメンテナンスしていない箱に加えて、不利な土地だと本当に負債にしかならない。
いい土地というのはとにかく大事で、森ヒルズが所有する物件は建物の減価償却を土地の値上がり益だけで帳消しに仕切っている。(むしろ含み益が出るレベルで土地価が上がっている)
逆に、将来のために一軒家を買いたいのならば、以上で挙げた3点のうちどれかは絶対に避けないといけない。
そのような家が買えないのであれば、与信力を上げることから考えるべきだ。